新・彗星さ~ん☆ は~い!

SHINHWAが大好きです。愛あるつっこみをモットーにSHINHWAについて語るほぼ自己満足ブログです。

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novices (16) ピルギョの部屋

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おはようございます!
GW、いかがお過ごしですか?

昨日は台湾でのイベント出演のために空港に現れたへそんの姿が
キャッチされておりましたね。
サングラス姿だったので、お顔のほうはよく見えなかったですけど
てはくに先導され、すらりとしたスタイルの引き立つファッションで
お久しぶりのスターオーラってかんじで
かなりテンションあがりました。

……とはいえ、活動予定だった5月に入ったものの
その後のお知らせはなにもなく。
復活するというニュースが流れて以来心待ちにしていた
FLY TO THE SKYのかむばティーザーが公開されて
そっちのほうでちょっとは慰められております。
いっそのこと、同じ時期に活動してくれればいいのに、
と思うのですが……。

今日のイベントでなにか発表があるのかな?
素敵な姿とともにちょっとだけ期待しておきましょう。

で、またしてもですが、高校生りくしょん(というか、完全にぎょりく)を
続けていきます!




駅までの道を2人で並んで歩く。

今までに何度も通った道だし、同じような状況は何度もあったのに、
今日はそれが特別なものに思える。
じょんひょくにとっても、ぴるぎょにとっても同じように。

何を話して良いのかよく分からず、
かと言って黙々と歩き続けることもなんだか妙なかんじで、
じょんひょくのほうはなにか話さなきゃ、と思って

「もう5月だよなあ。早いよな。」

とか言ってみるのだが、それがぎこちない態度になってしまって、

「……なんかお前、じじくさいな。」

とピルギョに言われてしまう。

心の中では、ピルギョがどういうつもりで自分を家に誘ったのかとか、
ピルギョの家がどんななのかとか
ピルギョの家で何をすれば良いのかとかいろんなことが渦巻いていて
自分の気持ちをすべて吐き出して話せれば言いたいことはたくさんあるのに。

今までは、自分の思ったことはすぐ口にしていたし、
それを恥ずかしいことだとも思っていなかった。
それをとがめられることもなかった。
そんなふうに自分をセーブする必要なんてほぼなかったのに、
こうやって口に出せないことが多くなって
それが「大人の階段」だということを
ジョンヒョクは少しずつ知り始めていた。

……かといって、そのまま寡黙に過ごせるジョンヒョクではなく、
そういうときは他人には理解不能な行動をしてしまうところが
ジョンヒョクのジョンヒョクたるゆえんで
突然、道端の電信柱によじ登ろうとしたり、
奇声を発したくなったりして、それを実行してしまうこともしばしばだ。
ピルギョと2人のときはそれをなるべく自制しているけれど。

ピルギョのほうも、もちろん今までに好きになった人はいたし、
中学生なりに真剣につきあったこともあるのだけれど、
その相手に対して感じていたような気持ちよりも
ずっと強く惹かれるものをジョンヒョクには感じてしまっているのかもいれない
ということに気づいていた。
ただ、相手がジョンヒョクだ……つまりは男だということで
必死にそれを打ち消そうとしていた。


そんなふうに一生懸命自分を抑えようとしている2人なのに
やっぱり大人になりきれていない高校生で、
ときに素の感情をさらけ出してしまい、
気まずくなったり、反対にすごく幸せになったりということを
この1年の間に繰り返しながら少しずつ距離も近づいてきた。

「コイツは特別。」

言葉にして確認しあったことはないけれど、
それは、お互いの胸の底にしっかりと根を下ろした感情だった。


**************************


言葉少ないままに2人は歩き、そして電車に乗り、電車を降り、
また歩き出した。

ピルギョが、

「ここなんだ。」

と言い、ある家の前で足を止める。
正直ジョンヒョクの家ほど大きくはないが、きちんと手入れされた庭が
門のところからも窺える一軒家だ。

ピルギョはズボンのポケットの中から鍵を出すと
それを使って解錠する。

「入れよ。」

門を開けて、じょんひょくを招きいれる。

玄関ドアまでのアプローチを進む。
一歩ごとにジョンヒョクの鼓動は早くなる。

もうひとつの鍵を使って、ピルギョはドアを開ける。

「どうぞ。」

「お邪魔します。」

玄関を入ったところには、写真立てが置かれている。
ぷくぷくした赤ちゃんの写真が2枚。

「……もしかしてお前?」

「そう。左が俺で、右が弟だよ。」

今のほっそりしたピルギョからは想像しにくい
ぽっちゃりした赤ちゃんだが、とても愛くるしい。

「かわいいな。」

ほっこりした気持ちでジョンヒョクは言ってから
しまった、怒らせてしまったかも、と思ったが
ピルギョはこちらのほうを見もせずに

「当たり前だろ。」

と言う。その声は冗談半分に言っているものだという色をにじませている。

だけど、「この写真、欲しい」とまで言うと
おそらくピルギョは怒っちゃうだろうな、ということは分かるので
その言葉は飲み込んだ。

ピルギョのあとについて、リビングに入る。
小さい頃からのピルギョの写真が何枚も飾られている。

水遊びをしているピルギョ、韓国服を着たピルギョ、
テコンドーの胴着姿で賞状を掲げるピルギョ、
ご両親と弟とすました顔で映っているピルギョ……
自分と出会う前のピルギョ。

この小さな男の子が過ごしてきた時間に思いを馳せる。

「俺の部屋、奥だから。」

「おぉ。」

「なんか飲む? コーラならあるな。ほかのものがよければ
 買いに行くか。」

「コーラでいいよ。」

「そう。」

ピルギョは冷蔵庫からコーラを、食器棚からコップを2個取り出すと、
それらをトレイに載せ、部屋のあるほうに歩き出す。

ピルギョの部屋は、すっきりと片付いていた。
ベッドと勉強机、洋服ダンスが置かれているが
どこも整然としている。
今日は、たまたまピルギョが誘ってきたからついてきたけど
事前に来客を予定していたわけでもないだろうし、
わざわざ掃除をしたわけでもないはずだ。
「なのに、これ?」
ジョンヒョクは自分の散らかった部屋との違いに驚く。

「なに、いつもこんななの?」

「そうだよ。」

特別にピルギョのことを几帳面だと思ったことはなかっただけに
意外な一面を見た気がする。

「座れば?」

ピルギョは、ジョンヒョクに勉強机の椅子をすすめる。

「ありがとう。」

ピルギョはコップにコーラを注ぐと、ひとつをジョンヒョクに手渡す。
そして、自分は制服を脱ぎ、Tシャツとスウェットに着替えた。
ジョンヒョクは正直目のやり場に困ってしまった。
毎日、部室で着替えるときでさえ、
ダメだと思いながらもつい目をやってしまうのに。
2人だけしかいないこの状況で、というのは刺激が強すぎて
机の上に並べられている漫画を手にとってやり過ごした。
だけど、気にしちゃだめだと思うほどに
耳のほうが敏感になってしまう。

ドキドキしているうちにその音は止まり、
ピルギョが机の上に置かれたもうひつつのコップを取ると
ベッドにどかりと座った。

コーラを一口飲むと、

「はぁー、なんか疲れた。」

と言った。

「今日さ……」

ピルギョが話し始める。
深刻そうな様子に、ジョンヒョクも少し改まった態度になる。

「朝ごはん食べそびれてさぁ。お腹すいててなんもやる気に
 ならなかったんだ……」

話の内容のアホらしさにジョンヒョクは思わず吹き出す。

「なに、それが早退の理由?」

「そうだけど。」

「……お前が真剣な顔してるから、なんかあったのかと心配したのに。」

「俺はいつでも真剣だよ。」

……そうだよ、ピルギョっていつも深刻そうな、
近よりがたい雰囲気を発しているわりには、
大したこと考えてないヤツなんだよな、とジョンヒョクは思う。

「オンマがキンパ作って置いてくれてんじゃないかと思ったら
 急に家に帰りたくなったんだ。
 でも、考えてみたらオンマがねぼうして、
 俺を起こす時間も遅かったんだから、
 オンマもそんな時間なかったんだなぁ。
 キンパないし……。」

とうとうと語るピルギョを見ていると、バカすぎてかわいい、
というかなんとも言えない気持ちになる。

「腹が減って死にそうだから、ラーメン作ろうかと思ったんだけど
 お前を呼んでるのにラーメンってのもなぁってので
 出前取ったほうがいいのか悩ましいよ。」

「じゃ、出前頼んでそれが来るまでラーメン食べるってのは?」

「そっか、その手があったか! お前、良いこと言った!」

心底嬉しそうにピルギョが言う。

「ジャージャー麺にしようかな。お前もそれでいい?」

「いいよ。」

ラーメンにジャージャー麺って、炭水化物責めだな、
と内心思いながらもジョンヒョクは答える。

「よしっ!」

勢いよくベッドから立ち上がると、ピルギョは電話をかけにいった。


戻ってきたピルギョは、自分はいかに空腹状態が嫌いかということを
一所懸命に語っていた。
キッチンに移動してラーメンを作りながらも、
その話は続いた。
お前、ツバが飛ぶだろ、と言いたくなるほどに。
ジョンヒョクはそんなピルギョを見ていると幸せな自分にも
笑えてきた。

30分ほどピルギョの演説を聞き、ラーメンを食べていていると、
ジャージャー麺がきた。

「ここのさ、めっちゃうまいから!」

ピルギョは口いっぱいに頬張りながら言う。

さっきのラーメンとピルギョの笑顔で、ジョンヒョクはほぼお腹いっぱいで

「よかったら、俺のも食えよ。」

と、自分の皿を差し出す。

「お前、オンマみたいだな。」

不思議そうに言いながらも、ピルギョはちゃっかりジョンヒョクの皿からも
食べている。

おそらく1人前とさらにジョンヒョクの分の半分以上を食べ終えると
ピルギョは満足そうに「ふーっ」と息を吐き出す。

ふと見ると、ピルギョの口許に黒い汚れがついている。

「ついてるぞ。」

と、ジョンヒョクは自分の口を指差す。

「ん?」

ついているほうとは反対側の口許を左の親指で拭っているピルギョに

「こっち。」

とジョンヒョクは自分の指でそれをぬぐいとる。

ピルギョは、突然のことに狼狽し、思わずその手を掴む。
ふたりきりの部屋で手を取り合っている……
そんな状況が照れくさくて、すぐに手を離せばいいことは
分かっているのに……

ふたりはしばらくそのままでいた。


::::::::::::::::::::::::::


おぉ、ベタすぎですが、かなり進展する予感(笑)
GW中にじっくり行きたいと思います!












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