新・彗星さ~ん☆ は~い!

SHINHWAが大好きです。愛あるつっこみをモットーにSHINHWAについて語るほぼ自己満足ブログです。

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novices (6) シャッターチャンス

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いまさらながら、自分の書いたシリーズを読み返してみたら、
ちょいちょい矛盾するところありましたね(笑)
読んでくださっている方も、気になるところあるかと思いますが
あたたか目線でお付き合いいただければと。

気づいたら、微調整していきますので、
もし何度か読んでくださってたら、
読むたびに変わってるかもしれません('ε'*)

(もちろん、そういうの指摘してくださるのもありがたいです!!)




夏休みの実質1ヶ月で、ミヌとじょんひょくで
ぴるぎょにダンスの基礎を教えたつもりだったけれど
まだモノになったとは言えない。
そんな簡単なものではないのだから当然だ。
なのに、ぴるぎょは、なかなか結果が出ないことにあせっている。

たぶん、今までの人生の中で、「自分がうまくできないこと」に
あまり出会ってこなかったのだろう。
だいたいのことを器用にこなしてきたので、
ダンスというものが自分には向かないんじゃないか、と
過剰に落ち込んでしまっているように見える。

ミヌ自身は、最初から自己流でダンスを楽しんで踊ってきた人間なので、
ある程度のレベルまでは好きなようにやってきたし、
その過程で悩んだこともあまりない。
しかし、ぴるぎょはミヌとは正反対ともいえるタイプらしく、
ひとつひとつの動作をしてみるのではなく、頭の中で順番をインプットし、
それを自分の中で理解しないことには体もついてこない、と言う。
さらには、頭では理解していても、それに体がついてこないことも
あるらしい。
ミヌには、ぴるぎょのように頭でっかちになりがちなダンスというのには
なじめない部分もある。それでも、根気よく基本のステップを繰り返し教える。

「普通に生活してる分には、使わない筋肉とかもあるからさ、
 ストレッチとアイソレーション、それから筋トレはしたほうがいいから。
 踊る体ってのには必要だからな。
 お前は、テコンドーやってるんだから基本的な体力とか運動能力はあるはずだし。」

実際のところ、ミヌも自己流でやってきたがゆえに
どうしてもクセなようなものはあり、
クラシックやモダンのように基本からみっちりやってきたダンサーには
及ばないと思うこともある。
そういう自身をも振り返り、自分ももう一度基礎からやり直すことも必要だし、
ぴるぎょには基礎をみっちり、と厳しくなってしまう。

ぴるぎょは、ミヌに言われたことにはほとんど反論しなかった。
ただ、ふがいない自分に、失望したような表情を
時折見せる。

そういうぴるぎょを見ると、ただ一緒にいたいという軽い気持ちで
ダンス部に誘ってしまったことをじょんひょくは後悔する。

「ダンスは、とにかく基礎だから。
 少なくとも3ヶ月はやらないと。
 別にすぐに踊れなくても、気にすることないよ。」

じょんひょくは、ぴるぎょの額に浮かぶ汗を
タオルで拭いつつ、声をかける。

ぴるぎょは、「……自分でやるよ」と、
じょんひょくの手からタオルを受け取り、
首筋、鎖骨、肩へと順に汗をふきとっていく。
その仕草は、じょんひょくを惹き付ける。

「……頭では分かってるはずなのに
 体がついてこないって、変なかんじだなぁ。」

ぴるぎょがボソッと言う。

「ちょっと顔洗ってくる。」

じょんひょくにそう言い残すと、ぴるぎょは水道のあるほうに
歩いていった。


************************

水飲み場の蛇口を最大限に開き、じゃーじゃーと水を流す。
最初は湯のようなぬるい水が出るが、しばらくするとようやく「水」になる。
「水」になったところで、ぴるぎょは水流に頭をつっこむ。
普段は、髪型が崩れることを気にしてそういうことはしないのに、
なんだかわけが分からなくなって、衝動的にやってしまった。

3分くらいたっただろうか。
向こう側の蛇口の列に誰も人がいないことを確認してから
蛇口を閉め、頭を左右に思いっきり振って水滴を飛ばす。
少し気持ちも軽くなった気がする。

さっきじょんひょくから手渡されたタオルで髪の毛や顔を拭き、
そのままタオルを頭にかぶって、水飲み場のへりに腰掛ける。
なんとなくじょんひょくの匂いがするような気がする。
……って俺なに考えてんだろう、とふと顔を上げたときに、
自分を見ている人がいることに気づく。
じょんひょくかと思ったけれど、じょんひょくならなにか話しかけてくるはずだ。
じゃ、誰だろう、とあたりを見渡す。

「こんにちは。」

やけに元気で愛想のいい挨拶が聞こえる。
怪訝な気持ちで声がしたほうを見やると、カメラを構えた男が立っている。

「思わず撮っちゃった。かっこいいね、君。」

「……?」

「あ、別に怪しい者じゃないから。1年3組のキム・ドンワンだ。」

「……ミヌのクラスか。」

「あ、なに? ミヌの友達ってことは……ダンス部?」

「いちおう。」

「へぇ、ダンス部なんだね。僕は見てのとおり写真部で、写真撮ってるんだ。
 夏休みの校内を撮影して回ってたんだけど、
 なんかかっこいい人がいるなあってシャッター切っちゃった。
 本能ってやつかな?」

なんだか軽そうなヤツ、というのがぴるぎょのどんわんへの第一印象だった。
それに加えて、じょんひょくにも劣らないくらいの美少年だな、というのも。
写真部なんて暗いヤツが多いに違いないという偏見のようなものを
ぴるぎょは持っていたのだが、このキムドンワンというのは
暗いヤツにも見えない。

「あのさ、初対面の人にこんなこと言うのもあれだけど、
 俺は今、自分のできなさ加減に落ち込んでるところで、
 そういうところを写真に撮られたくないんだよ。」

ぴるぎょは、キムドンワンと名乗った生徒に向かって言う。

「写真撮るってさ、自分がいいなってものについ反応しちゃうんだよ。
 君のことも……あ、変な意味じゃなくてだよ、
 いいな、って思っちゃったんだ。
 よし、シャッターチャンス! って。」

「……どこがいいんだか。」

「あのさ、今度写真できたら君にも見てほしいな。」

「なんで?」

「……この写真見たら、たぶん分かると思うんだ。」

「なにを?」

「君はすごくいい、ってこと。」

「そっか。じゃミヌに渡してくれればいいから。」

ぴるぎょは、あまり興味もなさそうに、適当に答えを返したが、
ドンワンは満面の笑みを浮かべて言う。

「わかった、ありがとう。」

「おぉ。」

なんだかよく分からないヤツに会ってしまった、とぴるぎょは思う。
けれど、なぜかちょっと気持ちは明るくなっていた。
「またな~」というドンワンの声を背に、
じょんひょくとミヌのいるところに戻ると、

「おっ、なんか良い顔になって帰ってきたな!」

とミヌが言う。

「……そんなわけないだろ。
 さ、練習しようぜ。」

ぴるぎょがやる気になっていることで、ミヌもじょんひょくも
うれしそうだ。

「よし、夏休みも今日で終わりだしな。
 最後がんばるか。」

劇的にダンスがうまくなることも、じょんひょくとの仲が進展することも
なかったけれど、ぴるぎょの高校生活最初の夏休みは
それなりに苦しくて、楽しくて……まさに青春ってやつだったなあ、と
後に懐かしく振り返ることになるのだ。






はい、というわけで、無事どんわんも出てきましたね。
でも、ここからどんわんもダンス部に入れなきゃいけませんから、
ミヌにがんばってもらわねば。

あ、でも、わんりくの絡みというのも
ちょっと入れたいなあとか思ってたら
ぜんぜん先に進まないですね(汗

気長にお付き合いいただければ幸いです。

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